NEX-5の後継機、新発売のソニーNEX-7を検証。噂は本当か?

デジカメ市場の悩みと問題を解決したミラーレス一眼

ソニーが企画してミノルタのカメラ技術を注ぎ込んだミラーレス一眼デジタルカメラNEX-5は、それまでのコンデジ市場とデジイチ市場の中間点に風穴を開け、コンデジでは満足出来ないが、デジイチは重いし大きいし操作も難しいと感じていた中間層に広く受け入れられヒット商品となった。

ユーザーは男性ばかりでなく、日頃から携帯する物が多く、それでも高性能なカメラを手軽に携帯したいと考えていた多くの女性層にも支持され、ソニーのマーケティング戦略は見事に当たった。
NEX-5の成功が示すとおり、ミラーレス一眼は革新的なカテゴリとしてデジカメ市場を拡大させた。

これ以前にも高画質の写真を手軽に楽しむことが出来る一眼レフとして、キャノンが女性ユーザーを意識して開発したEOSのKissなどがあったが、カテゴリは一眼レフだった。

この市場戦略は様々な商品やサービスに応用できるはずで、ひとつの商品でも横軸を拡大することで、新たなユーザー層を開拓できるという事実を示した好例だと思う。

その横軸については前回のブログでも説明した通り、私的には「ホビー」「コンプレックス」「ソリューション」という三つの横軸を商品やサービス、市場に設定できれば同じ技術や商品でも市場を拡大出来ると考えている。

今回のNEX-5の場合、デジカメという商品の市場をトレンド変化を意識した分析の元、以下の横軸で商品化したことが伺える。

  • デジイチ…メリット=高画質、高性能、レンズを交換出来る。デメリット=重い、高い、操作が難しい。
  • コンデジ…メリット=軽い、画質はそこそこ、操作しやすい。デメリット=思ったような撮影結果が得られない。

元々写真、カメラには「ホビー」「コンプレックス」「ソリューション」という軸が適用できるが、ミラーレス一眼はデジイチとコンデジの「コンプレックス」「ソリューション」の間に踏み込んで見事に「ホビー」へと昇華させた商品カテゴリなわけだ。

つまり同じ商品やサービス、市場でも「ホビー」「コンプレックス」「ソリューション」の概念を基本として空白の部分に向けて新たなアプローチをすれば市場拡大の可能性は十分にあると考えることができる。

NEX-5の後継機種NEX-7。その違いは

NEX-5のヒットは私も間近で体感することができた。ツイッターやチャットで交流している数十人のが参加するコミュニティーがあるが、デジカメの購入検討機種や、おすすめのデジカメという話題になるとミラーレス一眼に対する期待と評価が次々にコメントされ、商品としてはNEX-5が絶大な支持と購入比率を示した。

また、電車やUSJなどでNEX-5を手にした人を目撃する事が増え、私の友人でもある写真投稿家のいらはら氏も新たな愛機としてNEX-5を導入し、その実用性と利便性について詳細に語っている。

写真投稿サイト、インスラグラムで世界初の1,000ライクを獲得した写真投稿家のいらはら氏もNEX-5を愛用している

写真投稿サイト、インスラグラムで世界初の1,000ライクを獲得した写真投稿家のいらはら氏もNEX-5を愛用している

そのNEX-5の後継機種NEX-7が発売されるというプレスリリースが2011年8月24日にソニーからあり、瞬く間に各メディアから関連記事が出回った。

NEX-7の発売日は2011年11月11日。価格はオープン。2430万画素、世界最短の0.02秒レリーズタイムを実現、AVCHDフルハイビジョン動画撮影など。その他詳細スペックもNEX-5の後継機種としては十分なものとなっている。(詳しくは比較表を参照してください。

NEX-5の欠点でもあった、本体の高さからレンズ径がはみだしてしまうために発生するダメージリスクもNEX-7では解消されているし、無理に小型したNEX-5から適切なサイズ変更を行ったボディーサイズが一番の改善点だと思う。ISO感度にも大幅な改善が見られるし、撮像画素の有効値も上がっている事を考えても、63グラムの増量も帳消しに出来る範囲ではないかと思う。

発売直後にはNEX-5の実勢価格は下落し、NEX-7はNEX-5人気を引き継ぎ、高値になると思うが、このスペックを見極めてNEX-5を安値で購入できるチャンスでもあるし、NEX-5からのモデルチェンジを待っていた人は、一足先に最新機種のNEX-7を手に入れるという選択もあると思う。

いずれにしてもミラーレス一眼が次のステージに入ったことに間違いはないと思うし、今までコンデジとデジイチしか持っていなかった私も今回はミラーレス一眼のフラッグシップであるソニーのNEXを購入しようと思う。