iPhone、iPadがもたらす、もう一つの価値

電子書籍よりも教育の現場での実用が加速する可能性が高いスレート、タブレット系端末

電子書籍よりも教育の現場での実用が加速する可能性が高いスレート、タブレット系端末

今日、仕事終わりにスクラップを整理していたら、2009年12月12日の読売新聞の切り抜きが出てきた。

見出しは「軽くてお得 電子教科書」という記事。

記事では、ロサンゼルスでの電子教科書導入例などが紹介されている。高校での電子教科書導入実験や、アーノルド・シュワルツェネッガー知事が高校で電子教科書を本格的に導入すると宣言したことなどに触れている。

電子教科書は実際にそれを使っている生徒も「軽くて便利、紙の教科書にはもう戻れない」と評している。

また導入を推進する自治体のメリットも大きい。カリフォルニア州では小・中・高校の教科書代が、日本円にして、年間で約550億円に達し、財政圧迫の要因となっているという。端末を各生徒に支給しても電子教科書の方がはるかに安上がりで、5年後には電子教科書が主流になるとさえ考えられている。

そう言えば、この記事が掲載された後にも、電子教科書やスレート端末について、気になるニュースがあった。

今年のCES(アメリカで開催されている、世界最大の家電見本市)では各社がこぞって、スレート端末やタブレット系の電子ブック、コンテンツリーダーを発表しており、その数の多さと各社の力の入れようは、2010年が確実にスレート、タブレット元年になることを予見していた。

その直後、かねてから噂されていた、アップルのタブレット端末、iPadがセンセーショナルなリリースを宣言し、世界中からのトラフィック増大で、ネットのインフラまでが甚大な影響を受けるほどのイノベーションとインパクトをもたらした。

iPadはアメリカでの販売直後から爆発的な売り上げ台数を記録。日本では販売が延期されるなど、家電製品の枠を超えた全く異質のイノベーションに注目が集まっている。

このiPadの可能性や価値については、革命的なまでにライフスタイルの変化を予感する意見も多く、実際に携帯電話やカーナビ、ゲーム機やペット型ロボットが普及した以上の変化が起こるかもしれない。

また、iPadの普及が逆説的に影響し、スマートフォンの市場が一気に拡大し加熱する可能性もある。

iPhoneの画面サイズや操作性、電話としての位置づけ、活用範囲に躊躇していたユーザー層の期待も高まるに違いない。
現に私の周囲でも、iPhoneに関心を持たなかった層が、iPadの可能性や活用に対しての期待を語り始めているし、すでに購入している人も多くいる。電子教科書みたいな活用方法を模索し始めている企業や団体もすでに導入を検討し始めている。
ここで問題になるのは量の確保とコスト、またiPad特有のアプリケーション装備の問題だ。

その問題の解決のヒントは、実はiPhoneの大量導入ではクリアされていて、先日、定期購読している「週刊ダイヤモンド」の「アップル丸かじり」を拝読した時にも、横浜商科大学でのiPhone導入事例が紹介されていたし、ファーストリテーリングがiPhoneを導入した事例もあり、iPadでも個人利用、個人ユーザー層以外の企業団体への大量供給はすぐに実現されると思う。

IT業界以外でも企業の経営効率化にMacやITを駆使している星野リゾートの星野佳路社長。iPadがもたらすイノベーションについても、実にわかりやすい言葉でコメントしている(週刊ダイヤモンドより)

企業の経営効率化にMacやITを駆使している星野リゾートの星野佳路社長。iPadがもたらすイノベーションについても、実にわかりやすい言葉でコメントしている。私は個人的に、変化を楽しむポジティブな姿勢に感銘を受けた。(週刊ダイヤモンドより)

いずれにしてもiPhone、iPadがもたらす価値は想像以上に大きいと思う。
個人的にそれを上手く表現していたと思うのが「週刊ダイヤモンド」の「アップル丸かじり」で星野リゾートの星野佳路社長のコメントタイトルになっていた「MacとiPhoneを捨てろ…」この言葉はiPadの位置づけを実に分かりやすく明確に表現していると思う。